そもそも光と影の間くらいの明かりというのが好きなんだ。たとえば朝焼けとか夕焼けとか、光が微妙に変化する時間帯を自分なりに楽しんでいて、そんなことを考えていたら、この“光と影のドローイング”を思いついたんだ。インテリアライトというわけじゃないけれど、文字通り、光と影を同時に楽しむライトボックスというものかなあ。
明かりというものは面白いもので、たとえば山の中でランタンなんかを付けると、かえって周りの暗さが目立つということがあるじゃない。花火が終わったときもものすごく暗く感じるよね。そもそもライトって、明るくすることを目的にしているけど、同時に暗いところを意識させる効果があるよね。だから、白壁のところに置けばこのライトは暗く感じるだろうし、黒壁に置けば明るく感じるんだろうね。
絵に関していうと、この光と影の狭間でオレの絵が楽しめたらと描いてみた。だから、ライトを付けていてもいなくても楽しめるように工夫したんだよ。究極をいえば、前面のアクリル板が消しているときは白く、付けると黒く見えればいいんだけど、それはさすがに技術的に難しかったんで、今のカタチに落ち着いたんだ。今後は、この絵が気軽に取り替えられて楽しめればと思っているんだ。