• 2011年1月10日
  • 新刊について

新刊「砂漠と鼠とあんかけ蕎麦 ~神さまについてのお話」ができるまで

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五味さんの新刊情報です。
今回は、絵本ではありません。
なんと五味さん初の対談集です!しかもそのお相手は、宗教学者・評論家として著名な山折哲雄先生。
じつは2005年に五味さんが自らの還暦を記念して行った展示イベント「GOMI TARO ANNEX」で、山折先生と対談して以来、親交が続いていたということで、今回の本は、一昨年、昨年と交わされた対談をまとめたものなのです。
さて、今なぜ"宗教(神さまについてのお話)"なのか、五味さんに聞いてみました。

(五味さん)
まずは、オレの本の作り方にちょっと触れておきたいんだけど、おおよそオレの作り方は、いままで生きてきて気になっていたことを違う角度から絵を描いてみるわけ。たとえば、以前から気になっていたカラダのこと、または食べ物のこと洋服のことなどを、こんな絵のタッチ、またはあんな雰囲気で絵を描いてみるわけ。すると、改めてこんな絵(本)が描けるんだなぁということに気づくんだ。

そこで、今回の話。もともと以前から山折先生に関心があったんだ。つまり宗教というものに興味を持っていたわけで、その辺を探ってみると、オレが気にしている宗教というのは、結果として宗教そのものではなく、宗教を携えてきた人間というものに興味があったんだね。そして、山折先生に実際にお会いしたときに「宗教を捨てきれない人間って何なんでしょうね?」と尋ねてみたら、「うん、それはね・・・」って興味深い説明をしてくださった、つまり先生は同じ認識で宗教を捉えていた学者だったというわけなんだ。

―(実際、どのくらいの時間、対談されたんですか?)

初めてお会いしたのは約5年前。この本の対談にかけたのは、昨年と一昨年。トータル時間はだいたい30時間くらいかな。オレが2度ほど山折先生のいらっしゃる京都に伺って・・・。
本当にいろいろな話が飛び出して、この本には収めきれない話題もたくさんあった。だからこの対談を録音してまとめてくれたYちゃんは、本当に苦労したと思うよ。

―対談の本を作ったのはじつは今回が初めてと聞きしましたが、いかがでしたか?

いやぁ、ものすごく面白かったよ。今回、一番面白かったのは、一冊の本を初めて他人の思考と自分の思考を取り入れて作ったことだね。もう少し言うなら、他者という存在を自分の中に取り入れたということ。以前にも他者と本を作ったことはあったんだけど、あくまで、エッセイとコメントを役割分担して作ったので、今回とは本質的に違うんだ。
山折先生のように、ひとつのことを長年追究して来た方と対論本を作るというのは、本当に面白い作業だと気が付いたね。いい老後の楽しみができたと思っている(笑)。

―ということは今後もこのような本が出る可能性があるんですか?

あるある。老若こだわらず、別の方との対談も考えているし、山折先生との第二弾を出すかもしれないよ。先生もその気満々だしね。
そう、今回良かったのは、山折先生も満足してくださっていると感じることかな。もともとオレからオファーしたわけなんだけど、対談集を作るというのは時間のかかる作業なわけで、オレのためにあえて付き合ってくれているというのは不健全なことだと思うんだ。でも、今回先生はオレとの時間を本当に楽しそうに過ごされていたので、本当に良かったと思っているんだ。

―最後に。タイトルが非常にユニークですよね・・・

あはは、なぜこのタイトルになったかは、読んでからのお楽しみだね!(了)

⇒参考ページ:五味太郎 図書一覧


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